ファンタジー要素満載の2D謎解きアクションにハマれ!

 サンタとサウナとキシリトールの国、北欧フィンランドから、そのイメージにピッタリ(?)の幻想的なタイトルが日本上陸! それが2019年10月10日発売予定のNintendo Switch、プレイステーション4用ソフト『トライン 4:ザ・ナイトメア プリンス』だ! 本記事では、剣と魔法のファンタジー世界を舞台にしたこの“謎解き2Dアクション”のプレイレビューをお届けしていく。

 先述の通り、本作の舞台はおとぎ話のような美しい光景が広がるハイ・ファンタジーの世界。この地で3人の個性的な英雄たちが力を合わせ、失踪した王子を捜し出すために冒険をくり広げていく。しかし、当然ながらその道のりはスムーズなはずもなく、数々の困難が待ち受けているのだった……。

 王子捜索の任を受けた英雄は魔道士アマデウス、騎士ポンティアス、盗賊ゾヤという性格も性質もガラリと異なる3人。プレイヤーは彼らの能力を最大限活用しながら、道を切り拓いていくのだ。

魔道士アマデウス。魔法の扱いに長けており、ブロックを作り出したり、物を触れずに動かしたりできる。
騎士ポンティアス。メタボっぽい見た目に似合わず動きは機敏で、剣と盾を用いた接近戦が得意。
盗賊ゾヤ。英雄なのに盗みをバリバリ働く困ったちゃんだが、ロープを使ったアクションや弓矢での狙撃は冒険に欠かせない。

3人揃えば100万パワー! スキルを駆使して謎を解く

 本作の物語は複数のステージからなる“幕”で区切られており、幕内のステージを順にすべてクリアーするとつぎの幕へと進むことが可能だ。横スクロールで進むステージには、多種多様なギミックが設置されているのが特徴で、英雄たちの持つスキルでギミックをうまく作動させて先を目指していく。

絵本テイストのステージ選択画面はかわいらしくて魅力的。心の中のノスタルジックな部分を刺激するBGMにもウットリさせられる。
ステージに入ると選択画面とは打って変わって3Dで細部まで丁寧に作り込まれた風景が広がる。レンガ造りの町並み、豪華絢爛な王城、いばらに覆われた庭園といった堪らない感じのロケーションも満載だ。

 最初にプレイする第1幕は、各英雄を単独で操作してそれぞれの能力を把握できるチュートリアル的な構成。アマデウスはブロックや周囲にある物を使って足場を作る、ポンティアスなら剣で障害物を破壊したり盾で光を反射させてギミックを作動させる、ゾヤだったらフックにロープを引っかけて振り子の要領で奈落を越えたり弓矢でロープを切断するなどなど、基本的なアクションや各英雄のスキルの使いかたが身につけられる。アクション部分はわりとシンプルで複雑な操作が求められることはないので、アクションが苦手な人でも問題ないだろう。チェックポイントも細かく設定されているため、敵にやられたり、奈落に堕ちたりした際にすぐやりなおせるのもうれしいポイントだ。

謎解きだけかと思いきや戦闘も発生! 剣を当てるだけではダメージを与えられない敵がいるなど、突破するには工夫が必要になることも。

 3人の英雄が集結する第2幕に到着してからがゲーム本番だ。これ以降は3人の英雄からひとりを操作して冒険していくのだが、操作するキャラクターはワンボタンでサクッとチェンジが可能。そのため、ギミックを作動させるために特定の英雄のスキルが必要になった場合は、即座に使用キャラクターを切り替えて対応することになる。このあたりの操作は非常にテンポがよく、アクションの小気味よさも相まって、ストレスを感じることなく軽快にプレイできる。

 最初のうちは単純で解除も簡単だったギミックも物語が進むにつれて難度が上がっていく。ある程度まで進むと、アマデウスが作ったブロックにゾヤがロープを引っかけてぶら下がるといった複合的なスキルの使用も当たり前になる。それでも理不尽と思えるような謎解きはほとんどない。観察とヒラメキが重要になっており、周囲をよく見わたして利用できるオブジェクトを探し出し、ギミックを作動させるのに最適な英雄のスキルを見極めていくのだ。後半になってくると、いきなり答えがわかるということも稀になるが、操作キャラクターを切り替えながら試行錯誤するのもなかなか楽しく、時間が経つのも忘れてドップリとハマり込めた。

アマデウスが動かした鏡つきのブロックをゾヤがロープで天井に固定。ブロックで反射させた光をポンティアスが盾で装置へと導く。こういった複雑なギミックがピシャリと解除できると最高に気持ちいい!
ゲーム開始時に、行き詰った際にヒントが表示されるまでの時間を設定できる。これで難解なギミックがあっても大丈夫だ……たぶん。
物語が進むと英雄たちが使用できるスキルが増えていく。また、ステージ中にあるピンクのビン型の経験値を一定数集めると、スキルツリーで新たなスキルを習得することもできる。
肝心の王子には第2幕の最初のステージで遭遇できるが、そう簡単に連れ戻せるはずもなく……。

集めてうれしいコレクションアイテム

 各ステージには宝物や手紙といったコレクションアイテムが隠されており、これらを集めることも楽しみのひとつとなる。もちろん、それらはわかりづらい場所に隠してあったり、難解なギミックを解除しないと手に入らなかったりして、その収集は一筋縄ではいかない。手紙なら書いてあるユニークな文章が読めるなど、ささやかなお楽しみ要素もある……が、個人的にそんなものは二の次で、やはり意地で集めたくなってしまう。まあ、性格の悪い感じに隠してあるので盛大に取り逃してしまったけれど……。

 ちなみに、本作はローカル、オンライン環境ともに、最大4人でのマルチプレイで遊ぶことが可能。友人とあれこれ言い合いながら謎解きに向き合えば、ひとりプレイとは違ってパーティーゲームのような雰囲気で楽しめること請け合いだ。それに、英雄たちと同じく、ひとりでは解けない謎も複数人で挑めばおのずと解法も見えてくるはず。本作はひとりでのプレイも十分におもしろいが、ぜひ気の置けない友人といっしょにプレイして、引きこまれる独特な雰囲気、謎解きの苦労や達成感、バトルの興奮などを共有してみてほしい。