マーベルの人気ヒーロー、アイアンマンとなり、新たな冒険を体感できるプレイステーション VR専用タイトル『マーベルアイアンマン VR』。2019年9月12日〜15日に開催されていた東京ゲームショウ2019のソニー・インタラクティブエンタテインメントブースでは、同作の試遊体験プレイが提供されていた。マーベル作品大好き編集者が実際に体験してみて感じた本作の魅力をお届けする。

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誰でも「私がアイアンマンだ」気分が味わえるVRタイトル

 数多くのマーベル・スーパーヒーローたちが集結する大ヒット映画、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズ作品の記念すべき始まりとして2008年に公開された『アイアンマン』は、天才科学者にして、巨大軍需産業の社長を務めるトニー・スターク=アイアンマンの活躍を描いた物語として、大ヒットを記録。

 2019年4月に全世界で公開された映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』が、世界累計興行収入27億9020万ドルを突破し、歴代1位という前代未聞の記録を打ち立てたのも、“アイアンマン”という親しみやすいヒーロー作品のヒットがあったお陰といっても過言ではないだろう。

 『アイアンマン』は、1963年にマーベルコミック作品として初登場以降、コミック連載のみならず、ゲームや映像作品なども多く手掛けられてきた、アメコミを代表する人気ヒーローのひとり。

 そんな人気を持つスーパーヒーロー、アイアンマンの活躍を体験できる作品が、2019年の発売が予定されているプレイステーションVR専用タイトルの『マーベルアイアンマン VR』だ。

大空を自由に飛び回り、全身に仕込まれた武器を駆使して敵を撃破していく爽快感

 まず最初にお断りしておきたいのだが、VR作品の魅力はどんな映像や文章でも伝えきることができず、最終的には「ぜひ一度やってみてほしい」という言葉に収束されてしまう。

 ご多分に漏れず本作もそのおもしろさを伝えることは困難であるうえ、今回の試遊では画面写真の撮影が不可となっていたため、さらに内容を紹介するのが難しくなってしまう。

 言い訳がましく聞こえるかもしれないが、本作の雰囲気については以下の動画を参照してもらいたい。動画を見る限りでは、新機軸のフライングアクションシューティングといった風に感じられるかもしれないが、ジャンルはもはや“アイアンマン”と言いきってもいいのではないだろうか、といった出来映えの作品だ。

 今回試遊できた内容だが、こちらはストーリーモードの一部というより、チュートリアル的な部分を抜粋したもののようで、トニー・スタークの自宅と思しき海辺の邸宅付近で、ドローンなどを使ってアイアンマンスーツのトレーニングをする、といったものとなっている。

 VRヘッドセットを装着し、PS Moveコントローラを握りしめて両手間の長さなどを測定すれば、ひと通りの準備は完了。視界前面にアイアンマンのマスクが装着され、マスク裏にさまざまなディスプレイが浮かび上がると同時に、気分はトニー・スターク=アイアンマンになることができる。

 本作でのアシスタントは、ジャーヴィスではなくフライデーが担当(試遊版では見られなかったが、公開されているムービーではホログラム化されたフライデーの様子を見ることもできる)。また、トニー・スタークの秘書であり恋人でもあるペッパー・ポッツとの軽妙なトークも、『アイアンマン』のファンなら楽しめるギミックと言えるだろう。

こちらの画面は今回の試遊ステージではないが、このように視界内にはさまざまな情報が表示され、いやがうえにも気分が盛り上がってくる。

 『マーベルアイアンマン VR』の操作はPS Moveコントローラを使って行うことになるのだが、コントローラのTボタン(トリガー)が手の平から噴出するスラスター操作(移動)に、Moveボタンが手の平からのリパルサー射出(攻撃)となっている。

 ほかに、PS Moveコントローラを前方にくり出すことでパンチが出せるなど、両手に握りしめたPS Moveコントローラがそのままアイアンマンの両手となり、攻撃・移動などさまざまな操作を行うことになる。

 基本的に、手の平を下に向けた状態でスラスターを噴射すれば飛行&ホバリングが可能。手の平を後方に向けると前進、前方に向けるとブレーキ&バックといった具合に、手首の動きで自由に飛び回ることができる。飛行中の攻撃は、片手でスラスターをコントロールしながら、もう片方の手でリパルサーを使用する。

 こうやって説明を聞くと操作が煩雑で難しそうなイメージを受けるかもしれないが然にあらず。本作の操作は非常に直感的なものとなっており、映画『アイアンマン』でトニー・スタークが完成したばかりのアイアンマンスーツ(マーク2)を身につけ、ぶっつけ本番で外に飛び立っていくシーンさながらに意のままに飛び回れる感覚は、感動すら覚えるほどだ。

 とくに、映画『アイアンマン』を見て、飛行シーン(両手を身体に密着させた状態で、両手の平を地面に向けるポーズ)や、リパルサー攻撃(手の平を対象物に向け、エネルギー弾を放つポーズ)の真似事をしたことがある人であれば、すぐに本作の操作に慣れるに違いない。

今回の試遊ステージは、このトニー・スターク邸(と思われる)海辺付近のエリアで実施。
このように、ステージ内の至るところに岩礁が突き出ており、その中を自由自在に飛び回ることができる。

 スラスターを使っての飛行体験はこれまでの戦闘機やヘリコプターといった乗り物とは違った、新鮮な感覚を体験させてくれる。手の平からリパルサー弾を射出する気分も爽快そのもので、意味も無く弾を撃ちまくりたい衝動に駆られてしまう。

 これまた映画の話となってしまい申し訳ないが、リパルサー弾の射出は映画『アイアンマン』で、ゲリラ組織が市民を迫害していることにやるせなさを感じたトニー・スタークが、完成したばかりのリパルサーを装着し、研究所のガラス窓を撃つシーンを思い起こさせてくれる。

 短い時間の体験ながら、とにかくこれ以上ないほどのアイアンマン気分が堪能できたのだが、この魅力を文章で伝えるのは冒頭にも書いた通り非常に困難で、ぜひ体験してみてほしいとしか言いようがないのは歯痒いところである。

 ちなみに、筆者は比較的乗り物酔いしやすい(クルマでも自分が運転している場合は大丈夫だが、他人の運転だと酔いやすい)体質で、VR系のコンテンツも移動が激しい作品は数分を待たずして辛くなることも少なくないのだが、本作の試遊体験をした限りでは、そのような兆候はまったく感じられなかった。

 俗にに言うVR酔いは、自分の身体の動きと視覚情報のズレ(画面表示のタイムラグや、身体の動きと視点の動きの差異など)によって発生することが多いのだが、本作に関してはそのようなネガティブファクターが感じられることはなかったのは好印象であった。

※あくまでも筆者の個人的感覚であり、VRの感じ方は個人差があるものと思われます。

本作をプレイしさえすれは、誰もが気軽に「私がアイアンマンだ」気分を堪能できるに違いない。

 VRはその性質上、ドライビングシミュレーターやフライトシミュレーターとの親和性が高い。これは、乗り物に乗った状態で、自分の身体は動いていないが回りの景色は動いていくという特性と、VRの性質がマッチングしているからにほかならない。

 また、VRヘッドセットを被る&視界の狭さといったデメリットも、ヘルメットを被っているように感じられるというメリットになり得るなど、シミュレーター系コンテンツはVRに向いていると言うことができる。この『マーベルアイアンマン VR』も、ゲーム性は異なるもののシミュレーター寄りのプレイ感覚に近いのだろう。

 本作を遊び終えたあとに振り返ってみると、上記のシミュレーターのVRを遊び終えたような心地よい疲労感(深いなものではなく、どちらかというとやりきったという満足感)が得られるという点も共通している。

 視界内にさまざまな情報が表示される様は、アイアンマンのフェイスマスクを装着しているような気分をより高めてくれるなど、演出面の満足度も高い。これほどVR向きのスーパーヒーローも、そんなにいないのではないだろうか。

 今回の試遊は、『マーベルアイアンマン VR』がどのような作品なのかを伝えるデモンストレーション的なものでしかなかったが、早くミッションなどに挑戦してみたい気持ちに駆られたということを最後に伝えておきたい。

 『マーベルアイアンマン VR』は2019年発売予定とのことで、今回のTGSでは発売日などの新情報が発表されることはなかったが、今後も続報が入り次第ファミ通.comにて紹介していく。

マーベルアイアンマン VR
発売日:未定
価格:未定
ジャンル:未定
プラットフォーム:プレイステーション4(PS VRと2台のPS Moveが必須)
CERO(対象年齢):審査予定
プレイ人数:1人