発売日が2019年12月5日に決まった『お姉チャンバラORIGIN』。本作は、プレイステーション2向けに展開されていた『SIMPLE2000シリーズ』のひとつとして、2004年に発売された『SIMPLE2000シリーズ Vol.61 THE お姉チャンバラ』と、その続編『SIMPLE2000シリーズ Vol.90 THE お姉チャンバラ2』を1作品にまとめ、プレイステーション4の最新フルHD映像でリメイクしたもの。

 『お姉チャンバラ』と言えば、テンガロンハットに真っ赤なビキニに日本刀という、なんとも大胆な格好をした主人公・彩がアイコンとなっている。

 美しい彼女を操作して、“屍霊”と呼ばれるゾンビや異形の怪物を倒していくアクションゲームだ。

 本作では、人気イラストレーターのエナミカツミ氏をイラストレーターに起用し、改めてイラストを描き起こしている。さらに、原作にはなかった新たな解釈が物語に加わっているなど、原点の復活でありながら進化を遂げているのが特徴的だ。

 本記事では、担当ライターが本作をひと足先にプレイした感想をお届けしていく。

ザコはバッサリ、ボスはじっくり。メリハリの効いた戦いが楽しい!

 本作は、武器を使うメイン攻撃は□ボタン、飛び道具や格闘術は△ボタンで行う。基本的には□ボタンを連打するだけでも華麗なコンボをくり出せるので、難しい操作がなく遊びやすい。シンプルな操作で、小気味いい斬撃音とともに群がる屍霊をズバズバ斬り捨てられるのは爽快のひと言だ。

敵が気絶したときは□+×ボタンで超高速の斬撃“クールフィニッシュ”も発動できる。まさに一閃、カッコイイ!

 こう書くと、「ま~た安直にボタンを連打するだけのゲームか」と思ってしまうかもしれない。

 確かに、ザコはあまり頭を使わなくてもボタン連打で何とかなることが多い。しかし、全体で見た場合、そうは問屋がおろさない。

 ズバリ、ボスが手強いのだ。

 どれくらい手強いかって? 筆者が最初のボス、泥武陀(DEVDA)で1度死んだほどだ。いや自分はね、いろいろなアクションゲームの攻略記事も担当してきたし、決してアクションが苦手なわけじゃないんだけどね、ザコ敵が余裕だったからボスも余裕かと思いきや……ブツブツ……(言い訳)。

 さておき、このゲームはR2ボタンを押すと回避が、〇ボタンをタイミングよく押すと弾き(パリィ)が行える。

 ボス戦はこれらの操作を活用しないとなかなか勝機が見えない……ということを、1度ゲームオーバーになってやっと実感した(笑)。

 ボスは一撃も強烈で、吹っ飛ばされたり、連続ダメージを受けることが多いので、ボタン連打によるゴリ押しは分が悪い。そこで回避と弾きが重要となってくるというわけ。

 このふたつの長短をざっくり述べると、回避はリスクが低いがリターンも小さい。ただし敵の攻撃に合わせてジャストで回避できると“見切り”となり、短時間だが無敵になれる。一方の弾きは、失敗するとダメージを受けるが、こちらも敵の攻撃に合わせてタイミングよく弾きに成功すると敵が気絶するため、確実に攻撃を当てられる。

弾きが成功した際は派手なエフェクトが発生。無防備な敵を斬り刻むチャンス!

 つまるところ本作の戦闘は、ザコはサクサク、ボスは相手の動作をじっくり見極め、隙を突いていく必要があるということ。

 このメリハリの効いた戦闘が、爽快感+適度にヒリヒリした緊張感を与えてくれ、絶妙なバランスの剣戟アクションを楽しめるようになっている。メリハリがあるのは、彩の魅惑のボディーだけではないのだ。

どうしても勝てなければ、彩のレベルを上げたときに自由に分配できる体力、攻撃力、防御力を強化してからリベンジしよう。トライ&エラーをくり返すべし。

 爽快で楽しい部分を補足すると、攻撃をヒットさせた後、タイミングよくもう1度攻撃ボタンを入力すると、通常のコンボ以上に強力な攻撃に変化する“クールコンビネーション”システム。

 成功するとキャラクターから青白い光が発生するうえ、目に見えて攻撃速度も上がるので、敵を倒しやすくなる。

ボタンを押すタイミングは、オプションで表示可能。画面中央下部に表示されるゲージのうち、青くなっている部分で攻撃するとクールコンビネーションがくり出せる。

 ほかにも、敵に攻撃を当てたり、見切りを成功させると上昇していく“エクスタシーゲージ”を溜めると、△+〇ボタンで“エクスタシーコンビネーション”を発動できる。これらの必殺技で敵を蹴散らすのもスカッとする。

必殺技の発動時の、キャラクターのりりしいポーズにもほれぼれ。

魅力的なキャラクターが織り成すドラマにも注目

 また、アクションパートの合間に挟まれる各キャラクターの会話劇といったドラマも見どころのひとつ。

 彩の父である朧とのやり取りや、彩を殺そうと憎悪に憑りつかれた咲など、さまざまなドラマが随所で挿入され、テンポよく話が進んでいく。

ちょっぴりおバカな女子高生ゾンビも登場。この子にも姉がおり、敵側でも姉妹の絆が描かれる。

 とくに物語前半の締めくくりとなる咲との戦闘では、命のやり取りをしながらの問答が、ほとんどしゃべりっぱなしで行われる。

 戦闘に集中しなければすぐやられてしまうせいで、じっくり聞き取れなかったのが残念(笑)。

母を亡くし、傷心の咲に語りかける怪しい女の姿が……その正体とは?
代々殺し合ってきたとされる忌血族の姉妹。その悲しい結末を辿らないよう、彩は咲を止めようとする。

 咲との戦いに勝利すると、物語は後半へ突入。ここから先の戦いはより苛烈さを増すが、和解したふたりを交互に切り替えながらのプレイが可能になり、戦略性も上がるので、操作する楽しみがグッと向上。

 今回のプレイはここまでしか進められていないので、今後の展開と合わせて楽しみだ。

黒幕を追う父の手伝いをするためにふたりは旅立ち、つぎの戦場へ――!

自由に訓練が積めるプラクティスややり込み要素も収録

 敵との戦いがメインになるアクションゲームなだけに、どうしても対処が苦手な敵との戦いや、相手していて楽しい敵と自由に戦える“Practice”モードが収録されているのもうれしいところ。

 敵の種類や強さ、数が選べるのはもちろん、敵の行動を停止したり、無敵にして好きなだけコンボの練習相手にできたりと、用途に応じてアクションの練習ができる。

各項目それぞれを好みの設定にして練習しよう。

 ただ、正直なところ、本作は単純にメインストーリー部分のボリュームは、何十時間も遊べる大ボリュームというわけではなさそう。

 そのぶん、豊富なクエストの達成を目指してやり込めるようになっている。

 “敵をスタン状態にする”というクエスト内容を例に挙げると、50回、100回、150回達成するごとに、戦場で役立つ装備品が新たにショップに並んだり、3Dイラストや貴重な設定画が閲覧可能になる。

 クエスト内容は多岐に渡るので、そうしたやり込み要素の全開放を目指したり、単純に彩や咲を極限まで強くするために何度もくり返し好きなステージを遊ぶことが、後々メインの遊びかたになりそうだ。

豊富なクエストの数々。これらを達成して、ゲーム中のイラストなどをアンロックしていこう。

気軽にアクションを楽しみたい方にオススメ

 最後に、誤解を恐れずに言うと『お姉チャンバラ』という、ダジャレっぽいタイトルや、セクシー美女が主人公ということで「バカゲーかな?」と敬遠する人もいるかもしれない。

 しかし、そんな見た目に反してゲームの作り込みは意外なほどしっかりしている。アクションゲームとして相当な完成度に仕上がっている……と、ここに断言しよう。本当に、とても軽快に、気持ちよく仕上がっているのだ。

 もし本作をちょっとでも気になっているという人は、公式サイトにファーストトレーラー映像があるので、実際にどんな風なアクションが楽しめるか見てみるといいだろう。

 ちなみに、本トレーラーには、メタル系スクリーミング・アイドル“Broken By The Scream”が歌うテーマソング『アイハキミノモノ』も収録されている。

 まとめると、本作はザコを斬り伏せていく爽快感や骨太なボス戦が魅力的。かつ、クールコンビネーションや弾きのような、ボタン連打では成立しないテクニカルな操作により、重厚なアクションもしっかり楽しめる。

 さらに言えば、1ステージが長すぎず短すぎずのいい塩梅なので、適度に歯応えのあるアクションゲームを気軽に遊びたい方にオススメしたい。

 筆者のように、「『仁○』や『SEKIR○』のような高難度で有名なゲームはちょっと敷居が……」という、ライト寄りのアクションゲームファンの人もぜひ!(笑)

「露出度高めの美女たちが活躍する姿を見たい」という、おのれの欲に忠実な方もどうぞ!

『お姉チャンバラORIGIN』商品情報

  • メーカー:ディースリー・パブリッシャー
  • 対応機種:プレイステーション4
  • ジャンル:アクション
  • 発売日:2019年12月5日発売予定
  • 価格:パッケージ版 7980円[税抜]、ダウンロード版 通常版 7389円[税抜]、ダウンロード版デラックスエディション 9241円[税抜]
  • CERO:18才以上のみ対象