ポーランドのインディーゲーム開発者Panstaszによる『恐怖の世界』(World of Horror)は、日本のホラー漫画家・伊藤潤二の作品に影響を受けたホラーアドベンチャーゲーム。

 本作は東京ゲームショウ2019のインディーゲームコーナーに出展予定となっており、その最新デモを先日シアトルで行われたPAX Westでひと足先に遊んだのでご紹介しよう。

 PAX West/TGS 2019版のデモでは、京都のインディーゲームイベントBit Summitなどでも遊べた“ハサミ女の話”以外に、新エピソードとして、“記憶にない死んだ大叔父の遺体の番として儀式をする話”が登場。

 ちなみに前者はすでに日本語化されており、itch.ioでBit Summit版のPC/Mac用デモプログラムが無料配信中。後者はまだ日本語化が間に合っていないものの、関係者いわく「TGSの一般公開日には日本語化が間に合うかも」とのことだった。

最新デモでは、従来よりあったハサミ女のエピソード以外に、記憶にない死んだ叔父の遺体の番をする話が収録されている。

 ゲームとしてはこうした複数エピソードによって構成されるオムニバス的な作りとなっており、製品版では15から20エピソードを収録予定。

 それぞれのエピソードは少しランダム要素の入ったローグライク風な作りとなっており、例えばハサミ女のエピソードでは“学校を探索する”コマンドによって向かう先が微妙に変わるようになっていて、それによって入手できるアイテムや儀式に必要なアイテムの入手順番などが異なってくる。

特にダメージを受けたりするわけでもない不穏な出来事に遭遇することも。

 戦闘要素もあり、ターンベースのコマンド選択式で展開。それぞれのコマンドに実行時間が存在し、1ターンの持ち時間内なら複数のアクションやスキルを組み合わせられるという寸法だ(攻撃の必中スキルが結構役立つ)。

戦闘はコマンド選択式。各コマンドには実行時間があり、1ターンの持ち時間内なら複数のアクションを組み合わせられる。

 往年のMacintosh向けアドベンチャーゲームを意識した色数の少ないグラフィックで描かれる伊藤潤二的なホラー世界と、不気味に響くレトロなサウンドが醸し出す空気はひたすら不穏。特にダメージを受けたりするわけでもない怪奇イベントに遭遇したりするのも不条理でいい感じだ。

 なお新エピソードのほうはハサミ女の話よりも謎解きが複雑になっており、本作のプレイの勘所を掴んでいないと時間を浪費してしまうかと思うので、もしTGS会場で遊んでみようという人がいたら、前述の無料デモ版を先に試して基本を把握しておくのをオススメしたい。

メモや手記などを持っていたり発見することがある。儀式の情報が書かれていたりするので、ストレージやアイテムリストから早めに確認しておこう。

 『恐怖の世界』は、インディーパブリッシャーのYsbryd Gamesにより、2019年にプレイステーション4/Nintendo Switch/PCで日本語化されてリリース予定となっている。

新エピソードの終盤。完全に何かの扉が開いてしまった感じ。